オフランス
まだ喫茶店を始めたばかりの頃
コーヒーをテーブルに運ぶ度に
手が震えて仕方ありませんでした
緊張するのは心のどこかに
「良いところを見せよう」と思うこころがあるからで
普通でいることがどんなに難しいことか
背伸びをしてはいけないし
こっちがカッコつけてはお客さんも緊張しちゃいますよね
そういうのを一通り経験したからこそね
きっと「今」がある訳で
「気が抜けた」なんて
「ユルユルな」なんて
「シュールな」なんて笑われたりもしますが
だからこそのゴマシオキッチンなのかなーなんて
時々思ったりもしています
そうそう、初めて話した女の子にね
「想像以上にフランス人ですね」と言われて
それがとても嬉しかったです
「今日はどうした?」って位にお客さんがたくさん続く時もあれば
かと思えば、淋しさだけが漂うしみったれた時もあって
でもそのどちらも「君と僕の喫茶店」なんだろうと思います
なんにせよ、フランス人みたいにしたらいいんだと思います
どこか「適当」だから良いんじゃない?
「たかが喫茶店」の「たかがコーヒー」なんだから
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