いつものようないつもでないような
平日の午前中なんかは大抵いつも静かなものだから
何かあったからってそれが劇的に変わることなんて珍しく
「今日も暇だねー」とか
「再来週クリスマスだねー」とか
「そう言えば最近肩が凝るんだよねー、整体行ってみたいなー」とか
肩をぐるぐる回して店の外に出て
「ちょっとタバコ買ってきまーす」と言い残し
ぶらっと町内の散歩なんかに出かけてみたりします
「外の空気」を吸うこと
「見る」こと
「歩く」こと
近所のガス屋さんから飲み会に誘われたり
見事に「もこもこ」に着込んだおばあちゃんと
あいさつをしたりされたり
あそこの空き家は外壁が素敵だなーとか
「ここのお店は酒屋さんなのに
店先で「イモ天」まで売っているのかよ」とビックリしたりとか
「あー、コアラちゃん焼き食べたいなー
でも食べるなら絶対夕方だよなー」とか
いつも立ち寄る湧き水スポットで
冷たいけれど手を洗ってみたり
冷たいけれど顔まで洗ってみたりします
薄着のまま飛び出したから
もうそろそろ寒いから
ちょっと駆け足で店まで戻って
冷たい手で店のドアを開けると
30分前と寸分も変わらず
いつもの位置に君しかいない店内
いつものようないつもでないような
気がつくとなんでか
しっかり肩の具合は良くなっていて
「今日の晩ごはんは中華を食べよう」
「とびきり美味しい卵の中華炒めを発見したんだ」と
僕はこの店はずーといつまでも変わらないままが1番だとおもいました
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